自発性と愛

nakatomimoka2017-06-02

泉谷閑示さん。「つまり、『自発性』というものがあれば、人は『絆』などというものに依らなくとも、新たに外界と結びつくことができる。しかも、その結びつき方は、依存と支配といったものではなく、互いの独立性が尊重されるようなものである。それが、『愛』と呼ばれるものなのだ、とフロムは言っているのです。さらに補足すれば、この『愛』というものは、他者に向かう前にまずは自分自身に向かうものです。健全な自己愛が機能しているということなのですが、このような『愛』の状態は、しばしば恒星である太陽に喩えられます。『自分が自分を愛する』ということは、自家発電が行われている自立的存在としての大洋、すなわち燃えさかり輝き続ける太陽のイメージそのものです。そして、この光と熱とは、何の見返りも期待しない無償の慈愛となります」まずは自ら。