黒川伊保子さん「何があろうとも妻の前では、妻を依怙贔屓しなければならない。公平でないことに『心』や『意味』がある、と信じる脳だからだ。少年漫画と少女漫画を見ていると、男女脳のセンスの違いが見えて面白い。少女漫画は、依怙贔屓の連続。『何の取柄もない、普通の容姿の私に、テニス部のキャプテンで、生徒会長で、お金持ちで、超イケメンの白鳥くんがなぜか夢中』『弾きたいように弾いただけなのに、ピアノだって大して好きじゃないのに、なぜか巨匠に見いだされて、私だけウィーンに留学』みたいな、何の根拠もない勝ち方をする。一方の少年漫画は、才能があって、誰よりも苦しんで努力し、一番友情に厚い登場人物が必ず最後に勝つ。公平性と秩序と努力と戦いでできている少年漫画、依怙贔屓とバラやキラキラでできている少女漫画」確かに。