恐怖で逃げ怒りで立ち向かう

nakatomimoka2018-07-09

石川善樹さん。「科学者の立場として、ごきげんがマルで不機嫌がバツかというと、そうじゃないと思っているんですね。すべての感情には、いい悪いじゃなくて役割がある。たとえば、不機嫌なときは物事を厳密に考えやすくなるんですよ。ごきげんな人は漏れがある。そもそも人類に最初にあったのは、『これは危ないぞ』といった目先の危機を乗り越えるためのネガティブ感情なんです。その最もたるものが『怒り』と『恐怖』。人は恐怖を感じると目先のリスクを過大評価し、めちゃくちゃ厳密に考え始めます。逆に怒りを感じると、楽観的になる。リスクを過大評価して強い敵が現れたとき、恐怖を感じれば逃げるけど、怒りを感じると立ち向かうんです。怒りは楽観的な思考を生んで、恐怖はロジカルな思考を生む」不機嫌を容認せずだが、役割はある。