緊張の根に恐怖心

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北川貴英さん。「人はなぜ怒るのでしょうか。怒りを発散するだけなら、一人で大声をあげたり暴れたりするだけで十分なはずです。なぜそれを身近な人に叩きつけようとするのでしょう。それは、怒りによって何かを伝えようとしているためです。では、どのようなメッセージなのでしょうか? システマでは、『あらゆる緊張の根っこには恐怖心がある』と考えます。つまり怒りとは恐怖心が変形したもの。怒りには自分が何かを恐れていることを伝える役割があることが分かります。怒る時、人は自らの攻撃性を相手に向けます。これは言わば『威嚇』です。こうした威嚇の目的は、自分の命を守ること。ですから縄張りや財産など、生命の維持に必要と思われるものを守るためにも行使されます。その根底にあるのは生きることへの執着、つまり死への恐怖心です」恐怖。