源ちゃんの現代国語

nakatomimoka2018-08-05

高橋源一郎さんの講演を聴きに行った。小松左京さんの『戦争はなかった』という小説を題材に、文化というものは永遠ではなく、時空間の共有がある前提で成り立っていること、故に記憶の継承ということは難しいものであること、というような話をされた。あと、文庫本の棚の話から、作家の名前というのは置き換えが可能(サラリーマン小説というジャンルでは源氏鶏太から池井戸潤へ、青春小説というジャンルでは石坂洋次郎から五木寛之へと)という話もなるほど。作家として作品が18か国語に翻訳されていて、明治大学の教授であり、NHKラジオ、すっぴんのパーソナリティーもつとめ、競馬に詳しく、テレビや映画に出演しておられて、もちろん4度の離婚と5度の結婚もあるけれど、人生のバラエティーということではすごい方の面白い話が聴けました。