自由は脳に楽ではない

nakatomimoka2018-10-12

築山節さん。「私たちは、ある程度の年齢・立場になると、自分本位に生きようと思えば、いくらでもそうできるようになりますが、そういう生き方は、脳にとって決して楽ではありません。エーリッヒ・フロムの本の中に、『自由は担うには重すぎる』という意味の言葉が出てきますが、これはまさに至言です。人間の脳は、選択肢が無限にあるような状態に耐えられず、自主性の放棄に向っていくものだと思います。すべての時間と労力を自分のために使っていいと考えると、かえって何をどこまでやればいいのかが分からなくなり、次第に何もしたくなくなっていくはずです。人間はどこかで、誰かに動かされていた方が楽なものだと思います。命令されたから仕方なく動くというばかりでなく、率先して行動することも、誰かに動かされていることだと思います」せやな。