人生の意味と目的

斎藤環さん。「私はかつて幸福に関する数々の箴言を分類し、そこから6つのキーワードを抽出したことがある。それは、『①意味と目的』『②関係性と利他性』、『③平凡性と反快楽』、『④過程性』、『⑤いまここ・あるがままの肯定』、『⑥末梢性』である。『①意味と目的』、はわかりやすい。人生に目的があり、そこに意味を感じられたら、それは確実に幸福なことだ。『一生の仕事を見いだした人には、ほかの幸福を探す必要はない』(トーマス・カーライル)『一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが、処世上の第一要件である』(渋沢栄一)。目的のある人生が幸福であるということは、後述する『過程性』の項目とも関係してくる。何かをめざして夢中になっているとき、その経験そのものが幸福感をもたらすという意味で」人生の意味とは。