良好な人間関係が幸福の土台

斎藤環さん。「次は、『②関係性と利他性』。良好な人間関係が幸福の土台たりうることについても異論は少ないだろう。もちろん、孤独であるほうが幸せを実感できるという人もいるだろうが、それはあくまでも相対的な問題であり、完全な孤立の常態化を心から望む人はまずいない。先人の言葉にも次のようなものがある。『人生における無上の幸福は、自分が愛されているという確信である』(ヴィクトル・ユーゴー)。『人の富とは、その人が愛し祝福するものと、その人を愛し祝福してくれるものとの数のことである』(トーマス・カーライル)。『人生は胸おどるものです。そしてもっとワクワクするのは、人のために生きる時です』(ヘレン・ケラー)。人を愛し愛されること、他人のために行動することこそ幸福の鍵であるとする格言は無数にある」愛利他。