ロゴスエートスパトス

f:id:nakatomimoka:20190427161059j:plain

ジェイ・ハインリックスさん。「アリストテレスは、『ロゴス』『エートス』『パトス』と呼んだ。『ロゴス』とは、論理の力を使った技法である。ロゴスは単に論理のルールに従えばいい訳ではない。聞き手が考えていることを利用する一連の技術を指す。『エートス』は、語り手の人柄を使った技法である。説得者の人格、評判、信頼に値しそうに見えることなどを使う。『言葉よりもその人の生きざまの方が、よほど説得力がある』とアリストテレスと同時代の人が言った。そして最後に『パトス』、感情に訴える技法だ。論理学者はパトスを嫌っているが、論理学の父であるアリストテレスも、パトスの有用性を認識していた。誰かを論理的に説得することはできても、実際に椅子から立ち上がって行動を起こさせるには、感情に訴えるものがなければならない」三拍子。