黒川伊保子さん「では、キレられたら、どうしたらいいかだが、それはもう真摯に謝るしかない。目の前の大切な女性がキレたら、彼女の脳の中では、過去の悲しい思いが累積して溢れたのである。今の一回がどんなに些細なことかなんて、説明している暇も権利もない。なじる人は、傷ついている。なじった理由が、この際、理にかなっていなくても、その人の傷ついた気持ちを受け止めて慰撫しよう。これは、男の度量である。『あー、大切なひとを傷つけてしまった』と心から思えば、きっと、その場にふさわしいことばが出てくるはずである。もしも出てこなかったら、『きみの気持ちに気づかなくてごめん』と言えば大丈夫。目の前の事実が些細なことでも、その事実が引きだしてくる脳の『思い』が深刻ならば、それに寄り添うのが人としての道である」ごめん。