幸せな無心

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三浦和良さん。「理想のプレーができている時、ピッチで僕は真っ白で、ことさら何かをなし遂げようとする訳でもなく、体が自然に動き、嫌なことも頭から全て消え去る。幸せな無心。これぞサッカー選手冥利に尽きる。真っ白な精神状態、いわゆる『ゾーン』に入ったプレーは、『良かったよ』という感動なり、小さな反応なりの渦を作る。そこで僕は自分が何者であるかに気づく。サッカーは仕事であると同時に、自分が何者かを自分自身に示してくれる一番の場所だ。ITやAIが進化し、人がしてきた事を何でも機械がしてくれるようになればなるほど、逆に、生身の人間がすることを人々は欲していくんじゃないかな。クリアで澄んだ音を手軽に聴ける時代には、歌手の生の震える声を聴きたくなる。アスリートの放つ熱にさらされたくなる。演劇、手料理などもそう」生身。