茶室に持ち込めぬもの

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武藤宗智さん。「茶室に持ち込むとマナー違反とされているものがある。それは刀と時計だ。『躙り口』は高さ2尺2寸(約67センチ)、幅2尺1寸ほどの大きさだ。これには理由があって、狭い入り口から武士が刀を持って入れないようになっているのだ。茶室は、いわゆる別世界=非日常の空間であり、たとえ武士であっても茶室の中では皆平等という考えから、躙り口の寸法が小さく設計されたといわれている。現代だと茶室にふさわしくないものとして、茶の香りを邪魔する香水や、茶道具を傷つける恐れのあるアクセサリー類や時計を持ち込むのはマナー違反だ。時計は、道具を傷つけないためでもあるが、『時間を気にせず場を楽しむ』という意味も含まれる。そのため、ましてやデジタル機器類ももってのほか。ノートや鉛筆、記録する類もNG」一筆もなし。