アパートの非常階段

池田貴将さん「ハワード・シュルツは幼い頃、家庭環境に恵まれず、現実から距離をとれる場所が必要だった。それが彼の場合は『アパートの非常階段』だった。街はとても騒がしかったけれど、壁に囲まれたそのスペースにいるときが彼にとって、夢想することができる空間だった。シュルツのこの原体験こそが、スターバックスコーヒーが生まれるベースになっているのだそうです。彼は仕事でも家庭でもない、現実から離れた第三の場所(サードプレイス)を作りたいと考えていました。シュルツは、『私は、人々が日常のカオスから避難できて、所属感を感じてもらえる場所を作りたかった』と言います。彼はイタリアに出張したときに訪れたエキスプレッソバーで体験した出来事が忘れられなくて、特別な気分を店で再現しようとしているのです」今日もスタバにて。