信用と人気

楠木建さん。「高峰秀子さんは『信用』と『人気』を峻別しています。ブランデッドが信用であるのに対して、ブランディングは人気を志向します。人気が微分値であるのに対して、信用は積分値です。ブランディング微分値を極大化しようとする。KPIが設定できるし、予算も組め、効果測定もできる。一見コントロールできそうに思いがちですが、お客の心はコントロールできません。コントロールできないものを無理矢理コントロールしようとする。ここに多くの間違いの原因があります。考えてみると、マスプロモーションを一切しないというのが商売の究極の姿なのかもしれません。例えばスターバックス社は、マスプロモーションに殆ど予算を使っていません。創業者のハワード・シュルツは本当の意味での信用がものをいうことを理解していたのだと思います」信用を。