生き延びるために進化

アンデシュ・ハンセンさん。「人類は、『幸せ』になるためではなく、『生き延びる』ために進化してきました。人類としての長い歴史の大半を、食料が限られ、身の危険も多い過酷な環境の中で暮らしてきましたが、そのような環境下を耐え勝ち抜いてきた者の末裔が、今の私たちなのです。目の前に食べ物があればつい食べてしまうし、運動したほうがいいとわかっていてもソファーでだらだらしてしまうのは、私たちの祖先が常に飢餓の脅威にさらされ、カロリーを節約する必要に迫られていたからです。あれやこれやと気が散りやすいのは、いつも周囲を警戒して自衛しなければならなかったから。生存の可能性を高める特性といえます。実はストレスや不安が生じる理由も生き延びる為、脳が危険だと感じる状況からあなたを遠ざけるために起きる現象です」ふむ。