イーサン・クロスさん。「ネガティブな感情について他人に語るのは私たちにとっていいことだという考えは、2000年以上も欧米文化の一部になっている。このアプローチの最初期の擁護者がアリストテレスだ。彼は、人間は悲劇的な出来事を目撃したら、感情を発散させて自らを浄化する必要があると述べた。彼はこのプロセスをカタルシスと称した。だが、この方法が実際に勢力を拡大したのは、それから2000年後のことだった。近代心理学が1890年代後半にヨーロッパで花開くと、ジークムント・フロイトとその師であるヨーゼフ・ブロイアーはアリストテレスが遺したテーマを取り上げて、健全な精神に到達するには、人間が内側に宿る暗い痛みを白日の下にさらすことが必要だと説いた。これは『感情の水圧モデル』として考えられる」沸騰した蒸気を発散。
