ルールに縛られない

ジェフリー・フェファーさん。「権力を得るためにルールや社会規範を破る際には、『人と違う』思いがけない行動に出て、主導権を取ることが欠かせない。何より、ルールを破るためには自分から行動を起こす必要がある。規範やルール、社会の慣習に背く人は、さまざまな心理的カニズムが働く結果、権力を持っているように見え、そのおかげで権力を実際に手に入れる。ある研究によると『権力を持つ人は、それらしい振る舞いをする。あまり笑わず、人の話を遮り、大声で話す。権力者はルールにあまり縛られない』。ほとんどの人がほとんどの場合ルールに従うから、従わない人は意表を突くことができる。このサプライズの要素が、有利に働くことがある。相手は思ってもいなかった事態に戸惑い、とっさにどう反応していいかわからなくなるからだ」権力と掟。