思考に締切を設ける

本多正識さん。「これだけ多くの台本を書けた大きな原因は、『締切』があったからに他なりません。もし、時間が無制限だったら私はこれ迄の半分も台本を書くことができなかったでしょう。何かと言い訳をしてしまい、いつまで経っても手を動かさず、物事を前に進められなかったことが私にもあります。この『先延ばしグセ』は実は仕事の遅延だけでなく、『考えるスピード』にも影響を与えてしまいます。『後で考えればいいや』『とりあえず持ち帰って考えよう』、そういって後回しにしてしまうと気づかないうちにチャンスを逃してしまいます。ですから、生徒達には『考えるときにも必ず締切を設ける』ように教えています。締切があると人は無理やりにでも結論を考えようとします。重要なのは、『最初から正解が出るわけではない』と割り切ることです」締切。