セルフ・ハンディ

ジェフリー・フェファーさん。「重大な障害物は、信じられないかもしれないが、あなた自身である。自己尊重を維持する最善の方法は自分から先に降参することであり、あるいは自分のめざす道をわざわざ閉ざすような障害物を置くことなのである。セルフ・ハンディキャップと呼ばれるこの現象の存在は、数多くの研究で実証されている。人がセルフ・ハンディキャップに走る論理は、拍子抜けするほど単純である。まず、自分は優れている、能力がある、と思っていたい。だが失敗をすれば、この自尊心はいたく傷つく。ところが意図的に失敗の確率を高めるような細工をしておけば、実際に失敗しても、自分の能力が低いせいではないと言い訳できる。例えば数学の試験の前に読書に耽るとか、他の科目の勉強に必要以上に時間をかけるなどは、その代表例だ」あるある。