全員に発言の機会を

シーナ・アイエンガーさん。「オズボーンとBBDOは、ブレインストーミングを使って第二次世界大戦中のアメリカで軍備拡大の必要性を啓蒙する活動や、GE、クライスラーアメリカン・タバコ、BFグッドリッチ、デュポンといった優良クライアントの広告キャンペーンのアイデアを次々と繰り出した。ところでオズボーンは何のためにブレインストーミングを生み出したのだろう。彼の悩みは、全社会議で若手社員からほとんど意見が出ないことだった。幹部が一方的に話すだけで会議が終わっていた。オズボーンはこれを解決するために、アイデア出しの『グループシンキング』セッションを毎週開き、全員に発言の機会を与えたのだ。彼自身が進行役を務め、若手社員に意見を求めることを忘れなかった」あくまで全員参加を促す手段として開発されたのがブレスト。