神学としての引き寄せ

尾崎俊介さん「つまり、ワトルズにとって、『引き寄せの法則』とは、彼なりの神学なのだ。そしてそのように考えると、ワトルズが何を参考にして彼の神学を作り上げたかは明らかだろう。そう、エマニュエル・スウェーデンボルグニューソートスウェーデンボルグは宇宙に偏在する『霊的流動体』こそが神の本体であり、神が創造した人間は、この霊的流動体の流入を受ける器であるとしていたわけだが、ワトルズのいう『形のない唯一の物質(=神)』が、スウェーデンボルグのいう『霊的流動体』そのものであることは明らかである。またそうであるならば、人間がその思考のパワーを用いて『形のない唯一の物質』に働きかけ、自分の望むものを引き寄せて豊かになるのは宗教的な行為ですらある。なぜなら、神は豊かさを求めるから」そうであるならば、さて。