尾崎俊介さん「とはいえ、アメリカの自己啓発本出版史の中で、『ポジティブ・シンキング』ということが取り立てて言挙げされ始めたのは、ようやく1952年になってから。この年、『積極的考え方の力』という自己啓発本が出版され、これがが5百万部の大ベストセラーになったことで、『自己啓発思想=ポジティブ・シンキング』という結びつきが決定的なものになったのである。この本の中では『祈り』が持つパワーが繰り返し強調されている。自分に自身が持てないビジネスマンへのアドバイスとしてピールが勧めているのは、一日三回『わたしを強めてくださる方(=神)のお蔭で、私にはすべてが可能です』と祈ること。で、実際に日々、神に祈りを捧げてみたら、その人はどこからもなくもりもりと自信が湧いてきて、業績もぐんぐん上がっていった」まず祈りの力。