幸せは上にある

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前野隆司さん。「『上を向くとポジティブな気分になる』という研究結果もあります。人は、上をむいている時の方が、下を向いている時よりも、楽しい気分になるのです。坂本九の『上を向いて歩こう』という曲がありました。あの曲では、上を向いて歩く理由は、ひとりぼっちの夜に涙をこぼさないため、ということになっていますが、幸せについても言及しています。『幸せは雲の上に。幸せは空の上に』そう、正解です。幸せは、上にあるのです。たぶん、笑顔を作っていると幸せになるのと同じ原理でしょう。みなさん、下を向いてみて下さい。落ち込んでうなだれている時と同じようなフォルムになりますよね。同時に、何だか少し沈みこんだ気分になりませんか。逆に、上を向いてみて下さい。確かに、何か、少し、希望に燃えた明るい気分になりますよね」上を。

幸せになる覚悟

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斎藤一人さん。「徳を積むっていうのは、嫌なことがあっても自分から絶対に外には出さない。どんな嫌なことも自分で受け止めて、人に出す時は良い言葉、良い笑顔でしか、絶対出さないという覚悟なの。で、その覚悟をすると、初めてその人に奇跡が起きるの。だから、皆に奇跡が起きないのは、あまりにも覚悟が足りない。今日から自分は絶対に嫌なことがあっても人に出さないんだ。孔雀明王っていうのがいてね、孔雀っていうのはさそりだとか毒虫だとか、毒蛇なんかみんな食べちゃうの。だけど、その毒にあたることがなく、鳥の中で一番きれいなの。だから孔雀明王。私が言ってるのは孔雀明王の修行なの。このことさえしっかりわかって、絶対に今日から私は何があっても幸せそうな顔してるんだ。幸せな言葉を話すんだ。だから、幸せになる覚悟をする」覚悟。

小さな円を描くメソッド

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ジョッシュ・ウェイツキンさん。「自分の知る技を磨きあげて、効果的な技に昇華させるにはどうすべきか。それは殆どすべての実践的な武術家にとって大きな課題の一つだ。驚くほど地味ながらも衝撃的なパワーを、気と呼んでただ畏敬の視線を送るだけで満足する人もいるが、僕はどうしてもそのメカニズムを理解したいと思った。エッセンスの真髄だけを保ちながら、テクニックの外形を徐々に小さく凝縮してゆくことではないかと考え、これをより小さな円を描くメソッドと呼ぶことにした。まずは、スローモーションで動きを何度も練習する。どんな動作であれ、スピードのある正確な動きをマスターしたければ、まずはスローモーションでその動きをできるようにならなければならない。身体に沁み込むまで、スローモーションの反復練習を繰り返す」反復。

集団全体の多様性

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内田樹さん。「競争させる為には、単一の『ものさし』で優劣を決定できなければなりません。『その他の条件が同じである』という場合でしか相対的な優劣は決定できませんから。100メートル競走の成績で全員を格付けするというルールにしたら、『空中浮遊』や『テレポーテーション』や『壁抜け』ができる人達はその能力を発揮のしようがない。むしろ低い格付けに甘んじなければならない。ですから、全員を競争的環境に投じると、成員たちは規格化・均質化する。集団全体としての能力や資質の多様性が失われるのは当たり前なんです。でも、僕達は個人で生きている訳じゃない。集団として生きている。だから、集団としてのパフォーマンスを考えたら、全員がそれぞれ『余人を以ては代え難い』能力の開発にいそしんだほうがいいに決まっています」それぞれ。

勝とうと思うといけない

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鎌田茂雄さん。「柳生宗矩が剣の極意を聞いて、それに答えて沢庵禅師が書いたのが『不動智神妙録』という本です。ひと言で言うと、まず二人が向かい合います。その時にまず相手に勝とうと思うといけないんです。うまく見せようとするのと同じなんですね。勝とうと思うといけない。それから相手の腕に隙があるとか、胴に隙があるとか、それを強く意識すると、そこに囚われてしまう。そうすると局部に囚われて全体の動きがわからなくなるということを説いています。全体と局部の問題なんですが、どうしても相手の一点にとらわれているとそこばかり見るようになる。相手を見ているんですが、いつも全体を見ていないといけない。一番いけないのは勝とうと思うことだ。勝つとか負けるとかという心を全くなくして、そして無我になって刀を振り回す」無我。

身体を寛放せよ

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帯津良一さん・鎌田茂雄さん。「私は『天台小止観』の『身体を寛放(かんぽう)せよ』という言い方が好きなんです。身体論の究極と言ってもいいです。別の言葉で言えば、『上虚下実』。布袋さんがまさに寛放なんです。全く力を込めてないですね。力まない、局部に力を込めないというようなことです。あれは天台大師の独創です。どうしても力みますでしょう。力んではいけない。じゃあ力点がないのかというと、丹田にきちんと力点が坐っているいんです。丹田はきちんとしているんだけれども、あとは力を局部に込めない。力を抜くというのは難しいです。その訓練をずいぶんやらされました。手だけまず抜く。それから上半身を抜く。最後は全身を抜いてズドーンと落ちるんです。これが難しい。相手が絶対にこらえないように、こっちも力を込めない」力を寛放する。

勤勉は怠惰である

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武沢信行さん。「ドイツの軍人ハンス・フォン・ゼークトはこんな教訓に満ちた言葉を残している。「有能な怠け者は司令官に、有能な働き者は参謀にせよ。無能な怠け者は、連絡将校か下級兵士にすべし。無能な働き者は、すぐに銃殺刑に処せ」。ビルゲイツもそれに近いことを言っている。「難しい仕事があるとき、私は怠け者に任せる。だって怠け者は、仕事を簡単に片づける方法を見つけ出すからね」。レオナルド・ダ・ヴィンチも相当な「先延ばしタイプ」だった。「岩窟の聖母」を描くときも、最初の契約では7ヶ月で完成させるはずだったが、実際に要した期間は25年。77cm×53cmの「モナ・リザ」を完成させるのに15年の歳月をかけている。サミュエル・ジョンソン「多忙という威厳をまとった怠惰に、人は何よりもたやすくひきつけられる」さて、我は如何に。