あなたらしく!因子

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前野隆司さん。「第四因子は、他人と自分を比較しない傾向や、自分をはっきり持っていることの因子です。これは、フォーカシング・イリュージョンによって、ついつい地位財にめがいきそうなのを抑えるという意味で重要な因子です。たとえば、『自己実現と成長』を目指すとき、『あいつより出世する』みたいな間違いがそれです。自己実現は、他人との比較でなく自分自身との戦いであるべきなのに、他人との戦いを目指してしまうという間違い。そうならないために、あなたらしく、人の目を気にせず、自分のペースで幸せに向かうことが重要です。また、『つながりと感謝』のために周りの人と仲良くするのはいいのですが、人に合わせてばかりいると幸せになれません。人と仲良くしつつ、自分らしさも同時に持っているべきなのです」社会的比較志向のなさ。

何とかなる!因子

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前野隆司さん。「三つめは、趣向が変わって、前向きさと楽観性の因子でした。私たちは、『なんとかなる!』因子と名づけました。これは、第一因子とも、第二因子とも違っています。しかも、自己実現や成長(第一因子)を目指す場合にも、他者とのつながり(第二因子)を育む場合にも、楽観的で前向きであることは重要ですよね。楽観性があれば、他の要因は吹き飛んでしまうくらい、楽観性は重要です。そういう意味では、楽観性は、幸せのためになくてはならないスパイスだと言えます。項目としては楽観性(私は物事が思い通りにいくと思う)、気持ちの切り替え(学校や仕事での失敗や不安な感情を引きずらない)、積極的な他者関係(他者との近しい関係を維持することができる)、自己受容(自分は人生で多くのことを達成してきた)が含まれます」何とかなる。

ありがとう!因子

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前野隆司さん。「第二因子は『ありがとう!』因子。人を喜ばせる、愛情、親切と、他者との心の通う関係に関するアンケート項目が並んでいます。第一因子が、自己実現や成長など、自分に向かう幸せだったのに対し、第二因子は他人に向かう幸せだということができるでしょう。第一因子は、自分の変化、革新(新規性)を求める因子だったのに対し、第二因子は周りとの安定した関係(親近性)を目指す因子だということもできるかもしれません。自分と他人。変化と安定。食事に例えると、第一因子が、エネルギーの成分となる糖質・脂質・タンパク質だとすると、第二因子は、身体機能を維持する成分であるビタミン・ミネラルのようなものでしょうか。五大栄養素のうちの3つと2つです。両者があって、初めて、バランスのいい食事になる」やはり、感謝が幸福の鍵。

自己実現と成長の因子

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前野隆司さん。「『やってみよう!』因子(自己実現と成長の因子)というのが第一因子の名前。コンピテンス、社会の要請、個人的成長、自己実現というのが因子に関連深かった質問の例です。第一因子とは、有能で、社会の要請に応え、成長に満ちていて、自己実現しているという人間の特徴を表した因子だということがわかります。自分の強味があるかどうか、その強みを社会で活かしているかどうか、そんな自分はなりたかった自分であるかどうか、そして、よりよい自分になる為に努力してきたかどうか、といったような項目が並んでいます。そこで、『やってみよう!』因子と名づけました。大きな目標を持っていること、大きな目標と目前の目標が一致していること、そして、そのために、学習・成長しようとしていることが幸せに寄与しているのです」成長。

幸せは間接的にやってくる

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前野隆司さん。「幸せは、言ってしまえば『気の持ちよう』なのですが、では、『幸せだと思うことにしよう』と思えば幸せになれるかというと、そう簡単ではありませんよね。幸せになるための単純な処方箋はない。一見それとは関係ない何かをすることによって、幸せになれる。何か、幸せになるための直接的なアクションというものはない。すべて間接的である。一見、幸せとは違う別のアクションをした結果として、まるで突然のご褒美のように、幸せはやってくる。そういう構造になっているのです。幸せと関係のある項目は、たくさんあります。親切であること、感謝すること、目的を持っていること、年収が一千万超であること、健康であること、楽観的であること、などなど。それらを目指すと、その結果として、間接的に、幸せになれるのです」間接的。

楽観性はジョーカー

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前野隆司さん。「幸福に影響する要因はたくさんあります。では、それらを全部満たせば幸せになれるということなのでしょうか。私も、以前はそうではないかと考えていた時期がありました。しかし、ある学生がいうのです。私は、このリストをほとんど満たしていないけれども最高に幸せだと。彼女は、『楽観的』という項目だけは満たしているけれども他はほとんど満たしていなかったのです。しかし、いつも明るく楽しそう。いわれてみると、楽観性はジョーカーのようなものですね。いい意味で。つまり、切り札。楽観的であれば、他の要因を満たしていなくても、幸福になれるのです。収入が少ないけれど、まあ、なんとかなるだろう。友達もいないけれど、まあ、なんとかなるだろう。つらい試練のまっただ中だけれども、まあ、なんとかなるだろう」楽観的なら。

覚悟がないと

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斎藤一人さん。「人間なんかやる時は覚悟してやらないといけないよ。覚悟してやっていると、奇跡って起きてくるんだよ。中途半端なつもりで何かやるからいけない。なぜ成功する人としない人があるんですかって言った時、覚悟が足りなんだよ。はなっから苦労が当たり前と思っている人って、苦労が苦労じゃないんだよ。ところが苦労したくないような人に限って、すぐくじけちゃうけど、社会に出ていくとね、そんな才能とかいらないんだよ。特別なことするわけじゃないんだよ、仕事でもなんでも。どんな困難があっても戦うんだという覚悟があれば絶対うまくいく。そんな世の中特別なことしてないんだよ。本気になってやる気があるんですかっていう。どんなに知恵があっても覚悟のない奴は光らないんだよ。覚悟がないと何にもできないんだよ」覚悟がない昨今の私。