100パーセント全力投球

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サーシャ・バインさん。「持てる力を100パーセント発揮できる人間は、ごくわずかだと思う。全力投球、と口で言うのはたやすいが、実行できるプレイヤーはごく稀だ。自分をぎりぎりの段階まで追い込むには、特別の思考能力、特別の身体能力が必要となる。持てる力の97パーセント、98パーセントを発揮できる人間は多いが、残りの3パーセント、2パーセントをも絞りだせる人間は数すくない。もしそれができれば、あなたはたいていのライバルや競争者を蹴落とせるだろう。では、何が必要なのか? まず、『この努力は他の誰のためでもない、自分自身のためだ』ということを、しっかり胸に刻むこと。もし全力投球をしていないのであれば、あなたは自分を欺いているか、傷つけていることになる。私が何かをするときには、全力を出し切りたい」何%?

集中力を持続させる訓練

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サーシャ・バインさん。「スキルの鍛錬に大切なことは二つ。一つは何を伸ばすか焦点を絞る、つまり『フォーカス』。そしてもう一つは、『集中力の持続』だ。フォーカスに注意を払う人は少ないが、決して無視できない。また、集中力を持続できなければ成功はおぼつかない。トーナメントで結果を残せるかどうかは、『ハイレベルの集中力をどれだけ持続できるか』にかかっている。もし本当に成長したかったら、集中力を持続させる訓練を積んだほうがいい。上達の鍵はフォーカスにある。鍛えたい技を絞り込むほど練習の成果も上がるはずだ。ただ何となく練習しても何の意味もない。伸ばしたいポイントを徹底的に細かくフォーカスし、それを伸ばすための課題を十分に検討して、その課題に最高レベルで集中する。それをトレーニングと呼ぶ」フォーカスの持続。

強いチームのトリプルスリー

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鎌田華乃子さん。「強いチームができることは3つあります。まず、①ゴールを達成できること。次に、②チームワークがよくなること。そしてメンバーがみんな③リーダーとして成長すること。次に、強いチームを作るためには三つの条件が必要って言われているの。一つ目の条件は、チームの境目がはっきりしていること。入るためのきまりをつくっておくの。二つ目の条件は、チームがしっかり安定していること。安定するためにはメンバーが同じなこと、そして決まった時間に会い続けること。そして三つ目の条件。多様なメンバーが集まるとチームが強くなるんだよ。そして強いチームにするための3つの決定は、①共有する目的を作る、②チームを自治するためのノーム(みんなの約束)を設定する。そして③役割を明確にする」チームに必要な9つのこと。

ハッタリは効き目がある

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サーシャ・バインさん。「どうも気がのらない、やる気がでない、と思ったら、大声で自分を叱咤してみればいい。頭脳はしゃきっとして、あなたの言うことに従うはず。悲しいときは笑ってみる。すると脳には幸福感の伝達物質、エンドルフィンが分泌される。作り笑いでも、脳は笑いを愉快なことと関連づけるから、急に元気が出る。それと同じように、『自分は闘いたい』『やる気満々だ』ということを身振り手振りで示せば、脳はその気になるに違いない。ハッタリは効き目がある。なおみは大舞台が好きなのに、時々弱気な素振りを見せた。それで『カモン!』と叫ぶことを勧めたのである。その声をあげると自ら励まされるらしく、ぐっと強気になってプレイもアグレッシブになった。同時に勧めたのは、コートでは絶対に弱気な態度を見せないこと」カモン!

チームの名前とチャント

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鎌田華乃子さん。「『まずはチームの名前を決めよう!みんなの気分が上がるような、楽しい名前、そして私たちの想いを表している名前がいいよ。じゃあ、チャントを考えよう。たとえばスポーツの試合の前に、みんなで輪になって掛け声をかけたりするでしょ。ああいう歌や身体の動きをみんなでやって、一体感やエネルギーを高めるもののことをチャントというの。楽しいよ!』小学生がやることでしょう? と思ったそこのあなた、違います。大人のあなたにこそ、チーム名とチャントを決めてほしいです。チーム名とチャントはチームの一体感を高めるのに非常に役立ちます。社会に対する働きかけは、何かと生真面目なものになりがちですが、ユニークな名前とチャントが、私たちの日常の殻を破るのを手伝ってくれます」名前をつけるのは、大事ですよね。

一対一5つのポイント

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鎌田華乃子さん。「一対一で話すときは、こういう流れで話すとうまくいきますよ。ユキさんは紙に五つのポイントを書きました。(1)ツカミ(注意を引く)、(2)話す目的を言う(興味を持ってもらう)(3)探求する、(4)交換する、(5)お互いに約束しあう(確約、コミットメント)。もっとも大事なのが、(3)の探求。関係を作るのは、二人のやりたいこと(共通の関心)、お互いのできることや持っているもの(資源)、大事な想いが一緒なこと(価値観の共有)。探りながら、二人がやりたいこと(共通の関心)を見つけていくの。そのお互いにやりたいことを実現するために、自分たちの持っているもの(資源)をどう使えるか話し合うと、一人ではできなかったことができる気がして、ワクワクしてくるよ。それが交換するということ」一緒にワクワク。

設定は高めにするが吉

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町田康さん。「自分は普通以下のアホ、という自己認識に耐えられない人は低めに設定すればよい。しかし酒をやめたい場合は高めに設定すべきである。また、これは禁酒とは別の話であるが、高めの目標を掲げ、時に屈辱感や挫折感に苛まれ、『くっそう、埒あかねぇな』と呟きつつも、それに向かって無駄な努力を重ね、少しずつでもなにかを習得していくことが生きるということではないか、と自分なんかは愚考する。その方が、『このえらいオレがなんで報われぬのか』と不満を募らせ、鬱憤晴らしに酒を飲み、人に喧嘩口論を吹きかけ、世の美しいものを穢し、価値を顛倒させてやった!と悦にいっているよりはずっと『楽しい』ように思うのだが卿等はどのようにお考えだろうか、とまれ、普通は自ら定めるものであり、その設定は高めにするが吉、と申し上げる」是。