モジュール化の波

中谷巌さんの講演を聞きにいった。日本の強さは長期的、継続的な関係による企業内の情報処理が効率的であったことによる。しかしながら、85年あたりを境として、キャッチアッププロセスの終焉、グローバル化の進展、IT革命により、米企業も安いコストで情報共有できるようになった。産業面では、例えばデル・コンピュータに象徴されるように、モジュール化、オープン・アーキテクチャーの波の中で、垂直統合型の日本企業の自前主義が敗北している。ところが、過去の成功体験が足かせになって対応が出来ていないのが現状、と分析しておられた。