アイデアは生き物

南部靖之さん。「何かアイデアを思いつきますね。よしやろうと決めると、周囲に「こんなのはどうだ?」というんではなくて、「さあ、やるぞ」といってしまう。役員にいい、秘書にいい、役員会でいい、社外の友人知人にもいって触れ回る。アイデアというのは自分の中に大切にしまっておいたら駄目ですね。あちこちで公言して、「さあ、やるぞ」と周囲の人をどんどん巻き込んでしまう。すると、「こういう人がいますよ」とか「そこはこうしたら、もっと面白くなる」とか、いろいろな情報が入ってくる。そうやってアイデアが肉付けされ、必要に応じて修正され具現化していく。アイデアというのは、「やろう」と決めたその瞬間から、生命が吹き込まれ、生き物に変わるんですね。」暖めがちなアイデアであるが、思いつきといわれることを考えず、まず動け、と。