スローフード

高橋進さん。「実際に今、そうした幸せの価値基準が大きく変わり始めている。これは、世界的な傾向である。イタリアのスローフード運動なども、そのひとつの現れといえるだろう。スローフードとは、ファストフードに対抗する考え方である。あわただしく食べ物を口に押し込むものではなく、食事そのものを楽しもう、さらには食事を作るプロセスを楽しもう。材料を作り、選ぶプロセスを、もっといえば、人生そのものをじっくり楽しもう。そんな考え方である。1970年代、大手ファストフード店のローマ進出をきっかけに始まったこの運動をは、その後、イタリア全土に拡大、90年代には、イタリア産農作物を世界に拡げようという政府の政策まで影響を与えるようになった。」おりしも「イタリア語講座」を見はじめたこともあり、イタリア的に生きてみますか。