夜のピクニック  

「2005年本屋大賞」第一位の恩田睦さん『夜のピクニック』。いや、これは素晴らしかった。久々に時間を忘れて読み終わるのが惜しくて一気に読んだ。通勤電車で読み始めずに休日に取っておいて大正解。作者とは同い年なのだが、視点の移動といい、人物造形といい構成といい、なんて巧いんだろう。久々の「星三つ」絶賛つきのお勧めです。えっと、あとは絲山秋子さんの『袋小路の男』。これも同大賞の四位で、川端康成文学賞もとっていますが、良かった。絲山秋子さんは文学界新人賞のデビュー作『イッツ・オンリー・トーク』もお勧め。ファンタジーではジョナサン・ストラウド『バーティミアスサマルカンドの秘宝』が良かったな。それから長嶋有さんの『泣かない女はいない』も地味ながら巧かった。そうそう、ようやくダン・ブラウンの『ダヴィンチ・コード』を読みました。