純文学の愉しみ

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どんな本を読みますか?と聞かれると、「純文学など」と答えるのだけれど、作家を目指しているというわりには、体系的に読みこんでいるわけではない。学生時代に芥川賞全集を一巻から読み始めた勢いはない。読んでいて、ああいいなあ、うまいなあ、という読む楽しみを得られる同時代の日本の作家はいて、それぞれの著作を、フォローというか、読むことを愉しんでいる。順不同で十人あげると、池澤夏樹さん。村上春樹さん。佐藤正午さん。川上弘美さん。堀江敏幸さん。町田康さん。高橋源一郎さん。古川日出男さん。島田雅彦さん。長嶋有さん。直木賞作家も入っているので純文学の定義はゆるくしているところはご容赦ください。でも、勤め人をしているからという言い訳のもとでも、圧倒的に純文学として読んでいる本の量が少ないことは確かなことのようだ。