思慮に富む武将は

テキサス大学の清水勝彦さん。「経営者は実行のリスクを認識していること、そしてそれでも挑戦しなくてはならないという強い気持ちを現場に伝えなくてはなりません。『思慮に富む武将は、配下の将兵を、やむを得ず闘わざるを得ない状態に追い込む』(マキャベリ『政略論』)のです。『勇気』とは、失敗を恐れないことではなく、失敗を恐れながらも挑戦する気持ちであるとすれば、『追い込まれる経験』なしに勇気ある現場は生まれません。『追い込む』とはしかりつけて絶望させることでは決してなく、問題に直面して(させて)これまでは見落としていたかもしれない現場の小さな事象にも打開のヒントを探す貪欲さを持たせることです。お客様、競合と日々直面している現場だけが持つ潜在力を突き動かすことです。」追い込まれているか、追い込めるか。