春摘み茶と仙人の境地

nakatomimoka2006-06-08

中国唐代の詩人、廬同(ろどう)の「茶歌」の一節。「一杯目は喉と唇を潤し、二杯目で孤独を忘れ、三杯目で腹の中を探れば、五千冊の書物が身についている。四杯目で軽く汗をかき、日頃の不満が毛穴から出ていく。五杯目で肌と骨がきれいになり、六杯目で仙人になった心地がする。七杯目では食事も不要になり、ただ両脇を清風が吹き抜けてゆく」皇帝からお裾分けされた春摘み茶の風味を仙人の境地に例えた詩だとのこと。一生の間に五千冊くらいは読みたいものだが、五千冊の書物が身に付くには一年百冊として五十年か。そういえば、もともと茶飲みなのだが、最近いいお茶を落ち着いて飲むことが少なくなったなぁ。スタバのように、茶室が町中にあればふと入って安らげるやもしれないが。仙人の境地にはほど遠くとも、新茶でも淹れてみますか。