三手目を最善手にする

nakatomimoka2006-09-05

米長邦雄さん。「では、辛抱が足りずに感情のまま突っ走ってしまうことによる失敗を防ぐ手はあるのか。簡単である。まず気持ちを落ち着かせ、冷静に、ただ自然体で出ればよい。世の中はたいてい、ヘボ同士で将棋を指しているようなものなのだから、無理をして変革しようとしなくてよい。まずは常識的なところからスタートする。最初から突飛な真似をせず、地道に人生街道を歩いていけばよい。次に相手の動きを見極める。自分をとりまく状況や人間関係、社会情勢などをじっくりと観察する。そして、三手目で自分の考えを持ち込む。どうすれば状況の変化に対応できるかを、過去や前例にとらわれず、自分の意思を貫く気概で考える。この重要な三手目を最善手にすることにこそ、頭を使うべきなのである。」自分勝手でなく、相手の動きを見極めた上で。