菅原洋平さん。「私たちは、『経験的な言葉』を無意識のうちによく利用しています。たとえばスポーツにしても、チーム内で盛んに声を掛けあっているのをよく見ます。野球で、ピッチャーのコントロールがうまくいかないとき、『硬くなってるぞ』とか、『力まずいこう』なんて言ったりします。自分のプレーや相手のプレーに『どう感じたのか』を言葉を交わし合うことで、次の動作のシミュレーションができるのです。私たちが『やらなきゃ』と思いながら手をつけられずにいることも、脳を動かす言葉で表現し直してあげることで、スムーズに動き出せるようになるのです。自分が経験したことを、言葉にして話す。これほど簡単で確実に、脳を動かす方法はありません。客観的な話に、自分なりに感じたことや、体の様子を付け加えるようにしてみましょう」なるほど。