相手の動きを見てから決める

nakatomimoka2006-09-04

米長邦雄さん。「武蔵はこうも言っている。『太刀は、敵の縁により、所により、けいきにしたがい、何れの方に置きたりとも、其敵きりよきやうに持つ心也』剣は相手の出方は見なければならない。敵が思っている景気(気配)に従い、左から斬ろうとしているのか右からなのか、どういうことをするかを見抜いて、瞬時に自分の剣を対応させよ、ということである。自分から動くのではなくて、相手の心の動きを見てから決めるのが基本であるという。これは将棋にも通じることである。将棋には定跡がある。まず常識的な一手を指して相手の出方を見るべきだ。そして、そう出るならば、こう指そうと考える。だが、ほとんどの人は、これを守れない。状況を判断せず、最初から自分の思ったとおりの手を指そうとする。」まずは、王道の常識的な一手から。