米長邦雄さん。「ビジネスの世界でも、平社員や係長や課長の頃から、社長のような発想を心がけている人には向上心がある。目の前の仕事ばかりに追われている人や、自分の給料がいくら上がるかしか関心がないような人よりも、会社全体の売上が伸びているかに目を向けたり、これから我が社はどんな分野に参入すべきかと考えたりしている人は、出世も早いものである。つまり、盤面全体を俯瞰している人が伸びるのだ。一方、近い将来、窓際に異動させられるような不運な人は、やはりそれにふさわしい考え方をしている。若い頃から、給料の額や人事に不平不満ばかり持ち、全社的な業績や会社の将来には無関心、という人が多いようである。だが、不平をこぼす人間に、同情や憐れみが与えられることはまずない。」背筋を正して、盤面を俯瞰できるか。
