柔道ストラテジー

デイビッド・ヨフィーの命名だが、 米山茂美さんが挙げる事例。「日本市場ではライオンが歯ブラシのナンバーワンだったが、そこにJ&Jが短い歯ブラシで参入し、シェアを奪って行った。ライオンは歯磨きも販売していたため、参入することで短い歯ブラシへの流れを作ってしまうことは、(キリンがアサヒに対抗してドライビールを販売することでドライ化を進めてしまったように)自らの首を絞める行為になるから。文房具のアスクルの成功は、ライバルであるコクヨの販売店網が足枷になっていたからこそ。キューサイの青汁の成功は、「まずい、もう一杯!」というセリフから。他社はブランドイメージ上「まずい」に追随できなかった。競合企業が持つ「資産」の負債化をはかる。それによって、競争の逆転をはかるのが柔道戦略。」相手の強みを弱みに。