宇宙観を持つ

金井壽宏さん。「コズモロジーとは、宇宙観のことをいう。おおげさだが、組織で働くひともプロの経営者と呼ばれるようになるには、そういうものをもってほしいというマグレガーの大きな望みが言葉の選択に表れている。ひとを扱うことが仕事の主要な部分になってくるマネージャー層では、その宇宙観のなかには、ひとはなぜ働くかの持論、つまりモティベーション(やキャリア)にまつわる人間観も主要な領域を占めるだろうが、それ以外にも、組織観、事業観など、人々が活躍する舞台、場についても、自分なりの考え方を持つ必要があるだろう。トップマネージャーからさらに経営トップとしてリーダーシップを発揮するころには、「大きな絵を描いて、その実現のためには、人々を巻き込む」ことが大切になってくる」大勢のひとに影響を与えるための宇宙観を。