無意識をきちんと考慮する

nakatomimoka2008-08-22

養老猛司さん。「無意識というのは日常存在しているものです。我々は、毎日寝ています。寝ている間は誰もが無意識に近い状態です。夢を見ているといっても、覚醒している時とまったく異なる、低下した意識です。人間、三分の一は寝ている。だから、己の最低限三分の一は無意識なのです。その人生の三分の一を占めているパートについて、きちんと考慮してやらなきゃいけない。が、おそらく近代人というのは、この寝ている時間というのを自分の人生だとは夢にも思っていない。単に寝て休んでいるだけなのだと思っているわけです。人生から外して考えています。寝ている時間を勿体ないと思うのは、無意識を人生の中から除外してしまっているからです。実はこれが、残りの起きている時間をおかしくしてしまう原因なのです」無意識を、大切にして。