人に3割の時間を

田口力さん。「いまだに語り草になっているが、ウェルチはCEOとして多忙を極める中、その限られた時間の実に3割を”人”に対して費やした。ほぼ毎週のようにクロトンビルを訪れ、講演を行い、社員との会話を楽しみ、大事な顧客を招いて話をしたという。現在のCEOジェフ・イメルトも同様である。イメルトは、他企業の社長から、『よく3割もの時間を”人”に割けるね。私は忙しくてとても無理だ』と言われると、必ずこうこう答えた。『ちょっと待ってくれ。忙しいのは誰も同じだよ。じゃあ、経営者のあなたにとっての優先事項は何だね?』こういうと、誰もが黙ってしまったという。『セッションC』をはじめ、コーチングや部下育成など、GEの上に立つものは、かなりの時間を人に割かなければならないのである」CEOは、忙しくても3割は人に。