鈴木義幸さん。「不機嫌な気分が職場を覆えば、その部署のパフォーマンスも引き下げ下げられてしまいます。これが『集団の気分は課題解決力に作用する』です。不機嫌な時は、多くの心理実験が示すように、創造的に反応する能力、集中して作業に向かう能力、計画して物事を進める能力が下がります。これは、話を単純化すると、脳が『不機嫌』に気をとられ、司令塔的な役割を担う前頭前野を活発に動かすことができなくなるからです。不機嫌とパフォーマンス低下の結びつきは、脳の働きから因果を証明しうる科学的事実となっているようです。この連鎖を断ち切り、『職場の気分』を変えるにはどうすればいいでしょうか?勝負の分かれ目は、他人の気分に『伝染される側』になるか、こちらの気分を『伝染する側』になるかです」機嫌良く。