相対的な勝ち負けしか

nakatomimoka2011-05-04

内田樹さん。「だいたいね、『これは絶対にナントカだ』なんて言う人ほど、相対的な勝ち負けしかみてないんですよ。『正しいのは俺だ』『こうでなきゃいけない』とか、絶対的なことを声高に言う人ほど、目が向いているのは自分のすぐ近くにいる人間との相対的な勝ち負けなんです。そこで勝つために絶対的な何かをすぐ動員してくる。ここ(至近距離を指す)がじつは主戦場で、これ(聖なる天蓋)はなんだっていいんです。高校生の時は成績がいいかどうかでいいし、大学に入ったらどれくらい革命性があるかでいいし、会社に入ったらどれくら売り上げが高いかでいい、とにかく常にそのつどのローカルな世界で絶対とされている価値を持ってきて、他人を蹴飛ばしたり威張ったりする」相手との勝ち負けにどうしても拘泥してしまいそうな中でどう生きるか。