齋藤孝さん。「これらの難業はのちに、『ヘラクレスの１２の仕事』と呼ばれて語り継がれます。このフレーズは私たちもぜひ使いたいですね。壮観な眺め。こんなにいろいろやったんだなぁ〜って感じでしょう。それぞれの物語も面白そうです。というわけで、みなさん。手帳にこれまで自分がやった仕事を書き出してみよう。そして、『齋藤孝の１２の仕事』みたいにタイトルをつけてみる。その『自分史上ベスト１２の仕事』を毎回入れ替えていき、リストを鍛えていく。『初登場第五位！』みたいに。これは”自分伝説”を整理する作業です。自分伝説の物語がたまっていく感覚を養う。やがで一二冊の物語ができていきます。その背表紙を眺めるのがいいんだよね。背表紙を一覧すると、現時点での自分の”筋骨”というものがはっきりとわかる」やってみよう。
追記：ヘラクレス１２の難行とは（１）ネメアのライオンとの戦い、（２）レルネー沼のヒュドラ退治、（３）ネリュネイアの鹿生け捕り、（４）エリュマントスの猪捕獲、（５）アウゲイアスの馬小屋掃除、（６）ステュムパロスの鳥退治、（７）クレタの牡牛捕獲、（８）ディオメデスの人食い牝馬捕獲、（９）アマゾネスの腹帯の奪取、（１０）ゲリュオネスの牛奪還、（１１）ヘスペリデスの黄金のリンゴの持ち帰り、（１２）猛犬ケルペロスの捕獲。尚、アガザ・クリスティーのエルキュール・ポアロものに『ヘラクレスの冒険』という、これら１２の難行にあたる事件を解決するという短編集があります。エルキュールというのはヘラクレスのフランス語とのこと。
