三枝匡さん。「経営危機の会社の再建を手がけていくうちに、戦略とは、人々を動かすためにあるべき姿をシンプルに語ることであることがわかりました。こんな簡単なことをわかるのに、10年かかったんですよ」「あらゆるビジネスの問題は、(1)戦略を論理的に組み立て、(2)それを仕事の上でどんな方法で処理していくか(ビジネスプロセス)の2つにで成り立っている。この2つを人のマインドと行動にうまく落とし込めたときに、人は動く。企業の風土改革、意識改革といった曖昧なお題目では人は動かない。『意味』と『目的』を与えることがアクションを起こす鍵である。そのためには、戦略はできるだけシンプルな言葉で、熱く語られること。そして、ビジネスプロセスはできるだけシンプルに組むことが肝要だ」戦略は、組織を動かすためにある。