値下げに至るシーケンス

nakatomimoka2012-09-24

原田泳幸さん。「2001年に苦境に陥った日本マクドナルドは大幅な値下げを実施しました。僕も、2005年に『100円メニュー』を展開しています。これも実質的な値下げでした。価格を落とせば客数が伸びる。両者とも狙いは同じです。しかし、その『値下げ』に至るシーケンスがまるで異なります。そもそも価格というものは、価値に対して設定するものです。2001年にはQSCが悪化して顧客に提供する価値の水準が落ちていました。そんな中で、たたやみくもに『世の中がデフレだから』と価格を下げても、『安かろう悪かろう』と自ら認めるようなものです。うまくいくはずがない。2004年以降、僕はまずQSCを引き上げました。『おいしい』『きれい』『サービスがいい』と、顧客の価値認識が上がっています。その上で『100円』を打ち出す」価値・価格の順。