すべての人がよさがわかる

nakatomimoka2014-07-25

千住博さん。「ワインはとても土着的で、とても個人的で、とても風土によりかかったものなのです。しかし、いいワインができたときに、そのいいワインの味がわかるのは、その小さな土地の産地の人たちだけでしょうか? そうではなく、いいワインならいいワインであるほど、産地から遠く離れて、あるときには何十年たっても、世界の人たちが味わうことができ、美味しいということがわかるのです。このようなものがワインなのではないでしょうか。そして、これが芸術なのです。ピカソの例と同じですね。ピカソはスペインに生まれて、スペインに育って、パリに出て勉強した人です。けれども、彼のそういうとてもローカルなものが、例えば地元の少年や懐かしい風景を描いたりすることで、すべての人種や思想、国籍の垣根を越えるのです」そのレベルに。