幸福感と多幸感

nakatomimoka2016-05-21

冲方丁さん。「いまは幸福論というと、すぐ恋愛論に飛び込んでいったり貯蓄論に結びつけたりしがちです。こうすれば彼女ができるだとか、こうすればFXで儲けられるとか、より社会的経験に近いところでの欲求を満たそうとするのです。スマホで店を検索しておいしいものを食べることで満足するなど、幸福感と多幸感がごちゃ混ぜになっています。多幸感というのは、純粋に肉体的な反応といえます。ふわふわしたベッドで眠れるとか、霜降り肉のすき焼きを食べるとか、かわいい彼女を連れて街を歩くといった動物的な喜びです。それはそれで大事なことです。ただ、幸福感にはもう少し精神的なものも含まれていないと長続きはさせられません。肉体もそれを求め続けるわけではないのです。それに比べて精神的な幸福は恒常化していくという傾向があります」幸せ?