正法・像法・末法

nakatomimoka2016-06-01

栗田勇さん。「仏教では、釈迦が滅してから、時代が経つにしたがって、その教えは守られなくなると考えられていますが、その滅にいたるまでの時期を3つに分け、教(釈迦の教え)と行(修行)と証(悟り)がそなわっている時代を『正法』、教と行だけの時代を『像法』、そして教のみあってもそれが実行に移されない時代を『末法』といいます。ふつう、正法五百年、像法一千年、そして末法一万年とされていますが、日本では正法を一千年とし、1052年から末法の時代が始まると考えられていました。(浄土宗、浄土真宗法華宗など)鎌倉新仏教は、この『末法思想』から出発したのです。しかし、道元は、『正法眼蔵』からもわかるように、お釈迦様が生きていた時代の一番純粋で正しい教えを伝えるのだという強い自負と意気込みを持っていました」救いはどこに。