シャーデンフロイデ

nakatomimoka2016-06-21

池谷裕二さん。「シャーデンフロイデという言葉があります。他人の不幸を喜ぶ感情のことです。人の失敗を喜ぶなどという露骨な行為は、世間的には『汚らわしい心』として忌み嫌われます。しかし、高橋博士らのデータは、シャーデンフロイデが紛れもなく脳回路に組み込まれた感情であることを示しています。どんなに表面をつくろって同情する素振りを見せたところで、他人の不幸を気持ちよく感じてしまう本心は、根源的な感情として脳に備わっているわけです。報酬系は、いわば、脳へのご褒美です。報酬は、やる気やモチベーションとも深く関与します。こう考えると、『他人の不幸をバネに』と自身を鼓舞することは、普遍的な心理傾向なのかもしれません。このあたりの塩梅、なかなか微妙です。ちなみに女性よりも男性に強いとされます」蜜の味というけれど。