心の支えが魂の重荷に

nakatomimoka2016-10-29

河合隼雄さん。「今までこの人を支えて来たものが、この人のたましいにとって重荷になっていると考えてみた。イメージでいえば、心の下にたましいというのが存在しているので、心の支えになっているものは、たましいの上にのっかっているので、それが大きくなってくるほど、たましいの方は重荷に感じる、というわけである。たましいなどとわけのわからないことを言って、と怒られそうだが、一般に抑うつ症の人は、生真面目に『わけのわかる』解決策をいろいろと考えて、どれもうまくゆかずに余計に苦しんでいる人が多いのである。そんな時に、筋道たてて考えることをやめ、今まで自分の心を支えてきてくれた基盤が、実はたましいという存在の上にのしかかって重荷になっている。などという方が、はるかに早く解決策を生み出すと思われる」こだわりが